第2回(2016/9/24)

★徳島物語(第2章)
■継続(1年を経て)
■広場をつくる(囲む、中心をつくる)
■パーマカルチャーの視点の見える化(ライブ音楽の登場)
■滞在型のファーマーズマーケットづくりへのアプローチ(対話の椅子)
■フェイスブック(FB)グループ、FBページ公開、ツイッターアカウント取得
■テーマ「ご飯を炊く」

平成28年9月24日、「徳大ファーマーズマーケット」の第2回が開催されました。今回は、フューチャーセンター1周年記念として、マット・ビボーさんをお招きして、地域住民、農家、地元高等学校、企業、徳大サテライトオフィス等の共創により、前回の実践結果を上回るより高度なデザインに取り組みました。

●ひだまり広場(Sunlight Square)
地域の多様な人が集まる「場」づくりを継続し、 交流の輪を広げていきたい。そのことに効果する装置として、前回の参加者が命名し、スティーブ・ジョンソン博士が英訳した「ひだまり広場」(Sunlight Square)を実際に造ってみました。驚くことに雰囲気一変。まさに地域のファーマーズマーケットとなりました。

●村の境界づくり
また、「村づくり」をさらに意識して実験するため、マット・ビボーさんのアドバイスに従い、マーケット会場の範囲がより明確になるよう、出店テントの外側を、工事現場で使う「AJスタンド単管バリケード」で囲みました。また広場にはガーデン用の机と椅子を並べました。

●ジャズライブ
もうひとつ。第1回とは大きく変化した点は、音楽ステージができたことです。徳大フルバンド部によるジャズライブ。誰もが馴染めるスタンダードジャズの生演奏で「場」高級感がいきなりアップしました。

また、終わってから、「私たちにもやらせてください」と徳大マンドリン倶楽部が次回の参加を申し出るハプニング。素晴らしい「場」の力が働いたと実感しました。

●動き出した準備会
このジャズのライブ演奏を徳島大学生が担当することになったのは、準備会メンバーの地域音楽家とのつながりがきっかけとなっています。準備委員会メンバーが自分事に捉えそれぞれのネットワークを活用し出したと言えるもので、徳大ファーマーズマーケットの取り組みが作り出した大きな変化だと考えています。

●キッチンカー
今回から、キッチンカーを保有する地域作業所の「麺家れもん」の参加が実現し、マーケットの雰囲気が大きく変わると共に、ゆっくりですが、地域作業所との交流が始まりました。

●チャレンジブース
第二回の特色は、この他にもたくさんありました。そのひとつは、徳島での電気鉄道「阿波鉄道」の実現を夢見ている徳大生が、本物の車輪を持ってきて、木のレール上で動かし、自分たちの活動を展示/アピールしました。

●持続に向けて
上記いくつかのことは、ファーマーズマーケットにおけるパーマカルチャーの視点について示唆を与えています。同時に、その見える化がいかに成し遂げられるかを、興味深く示してくれました。

つまり、徳大ファーマーズマーケットがつくり出す「場」は、ローカル野菜、特産品、地方創生活動の紹介等にとどまらず、ギフトエコノミーの実験、住民のための広場づくり、わくわくドキドキな若者のチャレンジを共有する「場」であり、そうした未来につながる新しい発想や試みを「ゆっくり楽しむ」ことができる、そんな雰囲気を作り出している第二回となりました。

●大学生の大活躍
また、総合科学部「課題発見ゼミナール」(担当:吉田敦也)の受講者15名の活躍は大きなものでした。後期授業の開始前の夏休み期間に開催された本ファーマーズマーケットに参加を呼びかけたところ、全員ではありませんでしたが、多くの人が準備会へ参加し、積極的に取り組み、本番含めて、大活躍しました。

●SNSを活用した準備会の運営と広報の強化
同時に、運営のための目標の共有とコアチームづくり。このことについて作業を開始しました。

2016年7月29日、準備会のフェイスブック(FB)グループを作成。開催データ等の情報共有と準備作業の効率化を図りました。

また、FBページの開設、ツイッターアカウント取得(2016年9月13日)により、広報の強化を図りました。

●準備会
徳島大学大学地域創生センターの呼びかけにより、第1回に参加した地域の有志を中心に、上記の徳大生(総合科学部授業「課題発見ゼミナール」)による準備会が組織され、目標と到達地点の共有に向けて、デザイン思考セッションから準備作業を開始しました。

準備会の開催
第1回準備会:09月06日(19:00〜)
第2回準備会:09月07日(19:00〜)
第3回準備会:09月13日(19:00〜)
第4回準備会:09月20日(19:00〜)
前日準備:09月23日(16:00〜)
振り返り会:10月12日(19:00〜)

基礎データ
運営:運営サイド:xx名
来場者:146名
出店数:17団体15店舗
テーマ:お米を炊く

参加授業:
総合科学部「課題発見ゼミナール」(1年生20名)(担当:吉田敦也)

出店者と商品:

 

報道等
http://www.tokushima-u.ac.jp/cr/docs/2016101100080/
http://www.tokushima-u.ac.jp/cr/docs/2016091400085/
http://www.tokushima-u.ac.jp/cr/docs/2016091400085/files/TokudaiFC-FM20160924-03.pdf